スペクトルマンって敵役のゴリとラーの方が有名なんですか?タイトルが全然違うんですけど?
タイトルがコロコロ変わるのは、特撮ではあり得ない事なんですよね。今回は、スペクトルマンのタイトルがコロコロ変わった理由についておはなしします。
- スペクトルマンのタイトルがコロコロ変わった理由
この記事を書いてる人
この記事を読めば、スペクトルマンのタイトルが定着しなかった理由がわかります。あまり語られない特撮の名作。
スペクトルマンについて知りたいアナタは
最後までお付き合いください
特撮の名作?スペクトルマンのタイトルがコロコロ変わる理由とは?
スペクトルマンを検索すると、タイトルの違った作品名が幾つか出るのはなぜなんですか?
それは、正義の定義がごちゃごちゃだったからですよ。第20話までは、ゴリの正義が主軸になってるんです。
つまり、敵役である「ゴリとラー」にも正義の理論があったって事ですか?
ゴリの正義論に待ったをかけるスペクトルマン。混乱しますよね?結果、大人の事情でタイトル変更を余儀なくされるんです。
タイトル改変の最大の原因はピープロが攻めすぎてしまった事なんです。順に説明しますね。
スペクトルマンの設定が斬新すぎた
円谷プロを始めとする特撮モノは次の様な基本形が出来上がってます。
特撮番組の基本形
ところが、スペクトルマンは二重三重に拗れた設定になっているんですよ。
ここまでは、普通に特撮あるあるな設定じゃないですか?
ところが、この先がピープロのねじ曲がった差別化が炸裂するんです。
- ゴリが地球を見て公害の酷さに怒り狂う
- 憤慨したゴリは地球の主権を我物にしようと画策
- 公害を利用した怪獣で地球を侵略
円谷プロとの差別化はわかりますけど、なんでここまで回りくどい設定にしたんですか?
全てが差別化だったからです。スペクトルマンはウルトラマンとの差別化を意識しすぎた弊害なんです。次章でもう少し詳しく解説しますね。
スペクトルマンが弱すぎた
スペクトルマンの初登場は第1話のラスト5分程で登場して速攻で火だるまになって終了なんですよ。
当時は、ヒーローはラスト5分で現れるのが月光仮面からの慣例とは言え酷すぎるでしょ?w
しかし、ピープロは「強くないヒーロー」としてスペクトルマンを考えてたみたいですね。第一、スペクトルマンはサイボーグなんですから。
ここまでの話を聞いてると、円谷プロに美味しい部分を持ってかれたから出がらし設定で作りました感がすごいですね。
しかも、第2話までは突貫工事で作られたのでパイロット版が流用されてる部分があるんですよ。
ちなみに、テコ入れしてからは必殺技「スペクトルフラッシュ」を打っても倒れない設定になってます。
ご都合主義全開のテコ入れが昭和感満載ですねw
スポンサーの怒りを買った
全てが突貫工事で作られたものだったので、次の様な矛盾点が露呈したんです。
- なぜタイトルが敵役?
- 主題歌はなぜスペクトルマン?
- 経費削減の2話構成
- 社会風刺を盛り込みすぎた
実際、混乱を極めた設定はスペクトルマンの第1・2話を観れば理解出来ます。
宇宙猿人ゴリからのスペクトルマンの歌って…?しかし、この謎展開がスポンサーの怒りを買ったんですか?
謎展開よりも当時問題になっていた、公害怪獣という設定がスポンサーとフジテレビの怒りを買ったんです。
- 汚水を流す工場の映像にスポンサーが入り込んでいた
- 高度成長期には意義を唱えるテーマであった
更に、地球を守るスペクトルマンの正義と地球を汚す地球人に対する制裁という名のゴリの正義が混在して世界観が難解なモノになってたんです。
双方の正義が、敵役であるゴリを主役にさせてしまう歪んだ正当性を産んでしまったんですね。 当時の子供には難解すぎますね。
つまり高度成長期の弊害を突きすぎたあまりに、強制的にスペクトルマンはテコ入れをされたんです。
スペクトルマンのタイトルがコロコロ変わる理由:まとめ
スペクトルマンのタイトルが定着しなかった理由は次の通りです。
ピープロが攻めすぎてしまった結果、計63話の間に3回のタイトル変更を余儀なくされます。
スペクトルマンのタイトル変換
当然、攻めすぎてしまったが故に放送禁止コードに掛かる作品やフジテレビの怒りを買ったエピソードが存在します。
王道=ウルトラマンを真似ないで、オリジナルに走った結果がスペクトルマンって感じですね。
しかし、裏番組には巨人の星があったにもかかわらず巨人の星を追い抜くほど人気番組になったんですよ。
しかし、攻めるピープロだけに今では難色なエピソードもあるんですね。
なので、次回からスペクトルマンの難色エピソードについてお話しますね。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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それでは、また次回。
以上、あんはなでした。