
この記事から、「20キロのダイエットに成功した末路」を描く第4章になります。
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- 優しい眠りの代償とは?
- 食べないことは美徳なのか?
- 食べたいの行き先は?
- 食べないで飲むなら大丈夫なのか?

優しい眠りの代償とは?

リボトリールを飲み始めて、一か月後。
ボクの体重は、120キロに達していた。
その代わり、毎日眠れるようにはなった。
もちろん、将来への不安はあった。
けれど、リボトリールを飲んでいれば安眠できた。
しかし……、「安眠のために、リボトリールが体重を120キロまで増やした」と言うなら?
やっぱり、リボトリールは優しい顔をした悪魔だったのかもしれない。
120キロになった時、僕は誰にも会わなかった。
会うのは、診察のときに医者と親の顔を見る程度。
だから、この体型のことは隠そうと思えば隠せた。
けれど、メンタルを壊して休んでいることは、
徐々にジムの仲間にも気づかれ始めていた。
このままでは、さらに醜態をさらすことになる。ボクは一大決心をするのです!
食べないことは、美徳なのか?
ボクが120キロまで増えた体重を戻すために取り入れたのは、
「オートファジー」というダイエット方法だった。
オートファジーダイエットは、コロナ禍の2021年ごろに流行したダイエット法。
「16時間食べなければ痩せられる」という理論だった。
動画にもあるが、空腹こそ最強のクスリ青木厚/著が火付け役だった。
16時間と聞くと長いように思えるかもしれない。
しかし、夜8時に食事を終えて、
翌日の昼12時にご飯を食べれば成立だ。
もちろん夜8時までに夕食を終えられれば、16時間断食は毎日続けられる。

当時はこの方法で成功した人も多かった。
中田敦彦さんをはじめ、YouTubeにはファスティング成功報告が溢れていた。
その一方で、ボディビルダーたちの間では
「筋肉が落ちる」
「リバウンドが早い」といった疑問の声も多かった。
それでも当時は、「空腹は美徳」という考え方が社会全体に広まっていた時期だった。
だが、食事回数を減らせば、どか食いになるのは目に見えている。
これは医師も言っていることだ。
食べない時間が長くなれば、
その分、一回の食事量が増えるのは当然のことだ。

いきなり始めた断食で空腹に耐えられなかったボクは、
ブロッコリーで空腹をごまかしていた。
ビタミンEやカリウムも豊富だ。
塩をふって食べるだけで、
なんとなく満腹になった気がした。
けれど、そんな「まやかし」で満たされるわけがない。
そこでボクは、新たなものに手を出すことにした。
「食べたい。でも痩せたい」の行き着いた先とは?

オートファジーダイエットは、16時間食べなければいい。
それだけの話だった。
16時間我慢すれば、とんかつでもラーメンでも食べていい。
ご飯だって我慢しなくていい。
つまり、16時間食べなくてもいいように栄養をしっかり蓄えればいい。
それが、このダイエットの理屈だった。
しかし、人間の体はそんなに都合よくできていない。
長時間食べなければ、体は「次の食事」に備えて溜め込みを始める。
わかりやすく言えば、冬眠前のクマのように
飢えに備えるモードに切り替わってしまうのだ。
結果、一回あたりの食事量が増えていくのは必然だった。
しかも、それまでボクは空腹時にナッツを間食にしていた。
それが、何も口にすることが出来ない。
特に、朝食を食べられないことが、何より辛かった。
「朝も食べたい。でも、痩せたい。」
矛盾の中で、僕は考えた。
じゃあ、流動食ならいいんじゃないか?
プロテインに目をつけたのは、そんな理由からだった。
プロテインで痩せられるんだ?

都合のいい解釈をしたボクは、ソイプロテインを手始めに試してみた。
大豆が原料で、ダイエット向けと言われるプロテインだ。
しかし、「良薬口に苦し」
この言葉がぴったりなくらい、不味かった。
そこでボクは、筋肉をつける人が飲む“ホエイプロテイン”に変えてみた。
初めて飲んだプロテインは、beLEGENDのチョコレート味。
(流石、国産プロテインと思った)
驚くほど飲みやすかった。そして、甘くてデザートのようだった。
飲みやすい分、太るのでは?
そんな不安もあった。
けれど、体重はみるみる落ちていった。
「プロテイン、痩せるかも。」
ボクは、確かな手ごたえを感じていた。
まとめ:その甘さが、錯覚を育てる
16時間断食も、プロテインも実践中は正しいこと”をしている気がする。
食べる量を減らせば、体も軽くなるし。
けれど、それが一番危ない。
人の体は、空腹を感じると食べたものをため込み始める。
まるで冬眠前のクマのように。
そして、そんな本能のすき間に入ってくたのがプロテインだ。
「飲むだけで…」
「手軽に置き換えられる…」
その言葉に安心してしまう。
けれど、あなたが感じている“手応え”は、本当の成功ではないかも。
一時的な錯覚かもしれないのだ。
甘い味に癒やされながら、
あなたの代謝は少しずつ鈍っていく。
それでも、やめられなくなる。コレが現実。








