

「痩せたい」と願う人へ…その先にある落とし穴を知ってほしい
世の中には痩せたいという人がとても多い。
ボクも7年前、100キロあった体重が80キロまで落ちた。
通販で服を買っても「小さい」と思うことがなくなった。
そして今まで太って履けなかったジーンズが、再び履けるようになった。
しかし、今回伝えたいのはそんな嬉しい報告じゃない。
20キロ痩せた先に見た危険のことだ。
ダイエットじゃなくて痩せただけ

ボクが20キロ痩せるのに費やした期間は、わずか4ヶ月。
つまり、単純計算で1ヶ月で5キロ減。
傍から見れば「がんばった」と言えるかもしれません。
もちろん、痩せ薬なんて使っていない。
ただ、あの頃の僕の食生活は、1日2食。
朝は納豆ご飯か卵かけご飯だけ。
夜は会社のお弁当だけ。
あとはタイミングが合えばジムにも行っていた。
カッコよく言えば、16時間ダイエットを地で行っていたんだ
(あの頃にはそんな言葉はなかったけど)
やっぱり、すごい頑張っていたんじゃないですか!
傍から見れば、そう思うだろう。
しかし、あの頃のボクは「ただ痩せただけ」
振り返れば、ダイエットでも健康的な痩せ方でもなかった。
なぜなら、7年前のあの時、ボクの人生を変えるほどの大事件が起きたからだ。
7年前の大事件
10年前から、ボクは義務的な朝活を強いられていた。

「義務的な朝活ってなんだろう?」と思ったあなた。
この記事を参考にしてほしい。
義務的とは言っても、10年前は1時間だけの早出。
だから、まだ心に余裕もあった。
睡眠を削れば夜遊びもできた。
友達と会うこともできた。
ところが。
ボクが20キロ痩せた2017年の春、勤めていた工場が火事になった。
幸い、離れにもう一つ工場があったため全焼は免れた。
しかし、メイン工場は焼け落ちた。
火事になっても、作っているのは日配品。
だから、なんとしても製造は止められない。
会社は、まるで火事なんてなかったかのように稼働を再開した。
しかし、その代償として業務内容はガラリと変わった。
工場が稼働できない間は、勤務時間こそ通常だった。
毎日が火事の後片づけに追われる日々だった。
慣れない作業が続くのかと思った矢先に、初めての交代制勤務が始まった。
早番は朝4時から14時
遅番は11時から22時。
ジムに行けることくらいしか楽しみはなかった。
だからこそ、痩せたのも一因だろう。
けれど、15時に行っても仲間は誰もいない。
夜の10時に行っても、もうみんな帰った後だった。
おまけに、早番の日は日曜も仕事。
仲間と遊びたくてもタイミングが合わない。
連絡しようと思っても、仕事が終わるのは夜の10時。
迷惑を考えたら、メッセージを送ることもできない。
救いだったのは、この時期まだ残業がなかったことだけだ。
しかし、予定は組めない。
気づけば、仲間とのつながりが少しずつ途切れていった。
遅番の時は、まだよかった。
しかし、問題は早番の時だった。
7時間寝るとしても夜の9時には寝なければならない。
今まで夜の1時まで遊んでいた僕にとって、地獄のような生活だった。
言い方を変えれば、羽をもぎ取られたようなものだった。
しかも、それだけではなかった。
早番は「遅刻してはいけない」という緊張感が常にあった。
気がつけば、夜中の2時を過ぎると一度目が覚めるようになった。
そこからは、10分ごとに時計を見るような“小間切れ睡眠”の連続だった。
確かに、体重は落ちた。
しかし、この頃から適応障害の予兆は出ていたし、睡眠障害もはっきりと現れていたのだ。
ダイエットの後ろには、悪魔がいた
この当時は、本当にジムに通えることしか楽しみがなかった。

だから、ジムに行くたびに体重計に乗っていた。
当時はこれしか楽しみがなかったと言っても過言ではなかったのです。
散々「痩せろ」と言っていた親も、ようやく黙る。
しかも、痩せれば女の子にモテると思っていた。
ずばり、景色が変わると信じて疑わなかった。
しかし、振り返ってみれば危険な痩せ方だった。
2017年、確かに僕は100キロあった体重を80キロまで落とした。
けれど、体重と引き換えに、心と生活を悪魔に差し出していただけだった。
睡眠不足と栄養不足。
そしてストレスが重なり、
このころから、少しずつ壊れていったのだ。
翌年には、見事にリバウンドをするのだが…。
それから2年後には、リバウンドに拍車をかける出来事が起こる。
その話は、また次回の講釈で。
まとめ:ダイエットと痩せるは違う。20キロ落として気がついた現実
ダイエットという言葉には、「努力すれば報われる」という幻想がつきまとう。
しかし、僕が体験したのは体重が減っても幸せにはならない未来だった。
健康になったわけじゃない。
女の子にモテたわけでもない。
むしろ、体は疲れ、心は擦り切れていった。
私から見れば「成功」でも、実際は「心身の崩壊」が始まっていたのね。
これを読んでいる「痩せたい」と思っているなら、まず立ち止まってほしい。
痩せることよりも、「どう生きたいか」を考えてほしい。
数字を減らすだけのダイエットは、心も一緒に削れてしまうことがある。
痩せても幸せになれなかったボクは、リバウンドの道を一気に突っ走り始める。
そして、世界を巻き込んだあの大事件がボクにも降りかかる。
そう、次回はあの事件のお話しします。
最後までお読みいただきありがとうございます。
この記事が、あなたの役に立ちますように。







