1973年は、第2次怪獣ブームで多くの特撮が作られたんですね。しかし、中には変わり種もあったんですね。
帰ってきたウルトラマンが放送された1971年とは違い、試行錯誤が伺えますよね。根強かったのが、時代劇特撮だったんです。
時代劇作品の中には、マイナーな作品もありますよね?
今回は、マイナーすぎてお蔵入りだった白獅子仮面を紹介しますね。知らない人が多いかもしれませんね。
- 令和に見る白獅子仮面3つの謎
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帰ってきたウルトラマンに端を発した第2次怪獣ブーム。
仮面ライダーの成功も手伝って、等身大ヒーローが数多く出て来ました。
その裏では、熾烈な視聴率争いもあって、当時は裏番組も特撮なんて事は当たり前でした。
視聴率争いに負けた作品は、当然3ヶ月で打ち切られます。
しかし、そんな中で予め3ヶ月で終わる予定だった番組が存在します。
それが、今回紹介する「白獅子仮面」です。
当時は、不人気ヒーローの代表格でしたが改めて見ると面白い。
今回は、今だから見て欲しい「白獅子仮面」についてお話しします。
この記事を読めば、検索して「白獅子仮面」を視聴してみようと思うかも。
ですので、最後までお付き合いお願いします。
令和に見ると白獅子仮面の謎
存在を知られていないほど不人気だった白獅子仮面ですが、令和の時代に見ると深い理由は次の通りです。
- 時代劇だった理由
- 不人気だったのに完成度が高かった理由
- 打ち切りではなかったどす黒い理由
以上、順に説明しますね。
白獅子仮面が時代劇だった理由
そもそもなぜ白獅子仮面は時代劇特撮になったのですか?
変身忍者嵐などの、時代劇特撮の人気にあやかってと言いたいのですが……。そういうわけではないんですよ。
参考までに変身忍者嵐
だって、白獅子仮面は変身忍者嵐より後の作品ですよ。
ところが、白獅子仮面は1971年作品だったんですよ。しかも、製作会社は特撮会社ではなかったんです。
特撮会社ではなかったとは、どういう事なんですか?
制作会社を紐解くと、白獅子仮面が時代劇特撮だったのかわかるんです。
白獅子仮面を製作したのは、宝塚映像。
正確に言うと、宝塚映像が京都映画(後の松竹)の協力を得て作った作品なのです。
時代劇がメインだった京都映画のノウハウを活かすために時代劇特撮になったのは必然と言えるでしょう。
なるほど。要は使えるものを使って作られたのが、白獅子仮面だったわけですね。
つまり、時代劇にしてしまえばセットを組む必要もなかった。製作費を抑える最善の策だったんです。
白獅子仮面が無駄に完成度が高かった謎
白獅子仮面は、数ある時代劇特撮の中では完成度が高かったんです。
しかし、白獅子仮面に変身する剣兵馬の格好は時代劇とは言えませんよ。
確かに変だ……
確かに変な恰好ですよね?しかし、当時はもっといい加減な時代劇特撮も多かったんですよ。
- 時代背景がわからない
- 何故か忍者
- 侍が殆ど出てこない
そんな中で描かれた白獅子仮面は、侍もしっかり出ていました。更に、目的がしっかりしていたんです。
白獅子仮面に変身する剣兵馬は、格好こそ変でした。
しかし剣兵馬には、火焔大魔王から大岡越前を守る任務があったのです。
しかも、子供番組なのに役人や町人も出てくる凝りよう。
ただし、そこは子供番組。
しっかりした時代背景よりもヒーロー重視。
怖すぎる白獅子仮面の造形が全てを台無しにしたのでした。
当時は、ギャン泣きした記憶のある人ももう一度視聴することをおススメします。
確かに顔は怖いですが、気にしなければ完成度は高いですよね。
打ち切りではなかったどす黒い謎
白獅子仮面は僅か13話しか作られませんでしたが、打ち切りではなかったんですよ。
それじゃあ、初めから13話の予定だったんですか?
そうなんです。厳密に言えば、宝塚映像がテレビ局に売り込むために3ヶ月分を作ったと言った方がわかりやすいでしょうか?
それで、テレビ局からは買い取ってもらえたのですか?
買い取ってはもらえたんです。しかし、2年間もテレビ局に保管されたままだったんです。
今では考えられないのですが、当時はこんな事は多かったのですか?
白獅子仮面もパイロット版が通過して本放送用を待つだけでした。しかし、スポンサーがつかなったんです。
それで2年も寝かされたんですね。しかし、どうやって放送に至ったのですか?
テレビ局が取引をしたんですよ。
白獅子仮面はリアルすぎる時代背景と、不気味な造形でスポンサーがつきませんでした。
結果、1971年に制作されたにも拘わらず2年間も放置される羽目になりました。
それでも完成度は高かったのは周知の事実。
そこでテレビ局はある取引をすることにしました。
「お前の番組を放送する枠をやるから、この番組を買って先に放送させろ」
この条件を飲んだのが、当時は5本の指に入る特撮プロダクション「宣弘社」
宣弘社は、レッドバロンを放送する枠を買い取らさせて先にに白獅子仮面を放送させたのでした。
つまり、テレビ局が持ち掛けなかったら幻の特撮になっていた可能性があったんですね。
仮に、1971年に放映されていたら時代劇特撮の先駆者として評価されていたのかもしれませんね。
リアルすぎる時代背景と不気味な造形:白獅子仮面の謎:まとめ
不気味すぎた造形で放送がされなかった白獅子仮面の謎は次の通りです。
- 時代劇だった理由
- 不人気だったのに完成度が高かった理由
- 打ち切りではなかったどす黒い理由
令和の現在だからこそ、再評価されるといい作品ですね。
決して、不人気だけが理由ではなかった。13話と少ないですが、今でも観れるので是非視聴してみてください。
怪人も不気味なので、視聴はトラウマ注意です。
最後まで読んでくれてありがとうございます。
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それでは、また次回。
以上、あんはなでした。