
あんなに頑張ったのに…
2018年、ボクは20キロの減量に成功した。親は喜んでくれた。

2019年の正月、ボクは仲間とは1年ぶりに会った。
しかし、80キロまで痩せたボクを見ても反応はゼロ。
2017年から、1年以上も会っていなかったのだから当然だ。
2017年に起きた出来事を別記事にまとめてあります。
未読の人はこの記事を読んでから、本編にお戻りください。
「あんなに頑張ったのに…」
それでも、2019年の集団検診では「要再検査」の文字がなかった。
しかし、それが間違いの始まりだったのです。
これで心置きなく食べられる
ストレスも手伝って、ボクの食欲は増す一方だった。
ラーメンライスは当たり前。
牛丼屋では大盛りをおかわり、甘いコーヒーにコーラもガンガン飲んでいた。
家で食べるご飯も美味しすぎて、一食で二合が空になることもあった。
ジムでは「釜ごと伝説」なんて言われる始末。
だから、年末には体重は再び90キロを超えていた。
それでも「春になれば落ち着いてジムに行ける」と自分に言い聞かせていた。
目標が一回で頓挫した理由
2020年の正月。ボクは一つの目標を立てました。
それは、海外のDJを生で体感することだった。
ボクは所詮、地方の人間だ。
海外のDJなんて、一度も見たことがなかった。
当時のボクはトランスという音楽ジャンルにどっぷりハマっていた。
「System F」「Out of the Blue」と言えば、ピンとくる人もいるだろう。
けれど、地元ではそんなイケイケなパーティーなんて皆無。
だったら東京に行くしかない。
そんなとき、Facebookである投稿を見つけた。
世界で活躍する日本人トランスDJが、2月に東京でイベントを開くという。
しかも、海外DJとコラボして。
ボクは、興奮した。予定さえ分かっていれば、東京でも行ける。
ボクは1か月以上前から休日の申請をして、東京行きの準備を進めた。
ちょうどその頃、日本でもコロナの感染が騒がれ始めていた。
開催中止もあり得そうな情勢だ。
だから、中止も覚悟していた。
しかし、イベントは予定どおり行われた。
ところが、ボクが東京に行った翌週からクラブは次々と閉まり始めた。
クラブだけではない。
コンサートもイベントも、軒並み中止。
エンタメという世界が、音を立てて止まった。
やりきれない静けさの中で、ボクの心はまた空洞になり始めていた。
なりふり構わず工場を出た日
あの頃は、絶望感で生きる楽しみもなかった
ボクは東京で、一年分のハッピーをもらったのかもしれない。
そう思わせるほど、翌週から音楽も人の姿も街から消えた。
コンサートだけではない。食に関する催しはすべて中止になった。
当時は、食イベントが唯一の楽しみだったんです。しかし、「ガマン」という言葉が楽しみまで奪ったんです。
ジムは閉鎖され、ランニングさえも自粛ムード。
世の中もリモートワーク一色になっていった。
けれど、ボクの会社は工場だ。
人がいなければ機械は動かない。
リモートとは無縁だから、相変わらず出社と残業の日々。
完全に会社と家を往復するだけの日々。
繁忙期に入ったら、また太陽を見ない毎日が続いた。
シフトは以前に増してめちゃくちゃになり
残業も外食の回数も増えた。
そして帰り道、コンビニに寄るのが当たり前になっていた。
食後のスイーツだけが、当時の唯一のごほうび。
同時に、閉塞感を忘れられる瞬間だった。
2019年の秋には、体重も再び100キロを超えていた。
ところが、年末が近づくころ何故か体重が落ち始めた。
動悸で目が覚め、出社の2時間前から10分おきに目が覚める。
そんな日が何日も続いた。
ある日、ネットで「うつ病の自己診断」を見つけて試してみた。
結果は最悪だった。
すぐにでも病院へ行きたかったけど、
繁忙期に休みを取ることなどできない。
それでも、上司に無理を言って、仕事が落ち着く
年末に休みを入れてもらった。
でも、心は休日まで待ってくれなかった。
会社が一年で最も忙しい日。上司が新人を褒めた後、ボクを見て言い放った。
「新人があんなに頑張っているのに、
ベテランのあなたは何をしているんですか。」
その瞬間、ボクの中で何かが崩れた。
もう、周りを気遣う余裕なんてどこにも残っていなかった。
なりふり構わず工場を出た瞬間、外はとても静かだった。
このエピソードは、コチラの本に詳しく書いてあります。

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まとめ:アナタハ「ココロノSOS」ムシシテナイ?
風邪をひいたら医者に行く。
なのに、心の異変には気づかないふりをする人が多い。
「朝がつらいけど、会社を休むのは甘えだ」
もしかして、自分で自分を責めていませんか?
でもそれは、怠けじゃないんだ。
身体がもう限界だと伝えているサインだから。
風邪やケガをしたら病院に行くでしょ?
心が疲れたときも同じです。
心療内科に行くことは、恥ずかしいことでもありません。
特別なことでもありません。
心を休ませるための正しい選択です。
忙しいから、周りに迷惑をかけるから。
そんな思いはもう手放してもいい。
会社というのは、あなたがいなくても動きます。
けれど、あなたの心の管理人はあなたしかいないんです。
だからまずは、勇気を出してみましょう。
心療内科への一本の電話から、あなたの未来は変わります。
尚、心療内科は完全予約制です。
まずは、この記事を参考にしながら行動してください。







